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同社社長の西垣浩司氏
同社社長の西垣浩司氏
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 NECが苦境から抜け出せすのは,とうぶん先になりそうだ。同社は1999年9月28日,1999年度(1999年4月~2000年3月)業績予想の大幅な下方修正を発表した(発表資料)。上半期(1999年4月~9月)に500億円の連結純損失が見込まれることを考慮して,1999年5月に250億円と予想した連結純利益を150億円減の100億円に見直した。

 上半期の赤字は,DRAM価格の下落に,円高による海外向け通信機器の落ち込みが追い討ちをかけていることが原因。下半期も含めた1999年度の営業利益は,5月の予想より200億円減少するとみている。同社はさらに,子会社NECホームエレクトロニクスなどのリストラ費用約1000億円の負担を抱えているが,本社ビル(所在地:東京港区)の証券化などでこの特別損失を穴埋めする計画である。

 今後は,インターネット事業に集中することで,業績回復の手がかりを模索する構え。インターネット接続事業「BIGLOBE」を活用することで,サービス事業,コンテンツ提供事業などを発展させたいという。「当社はインターネットの広まりにより,世界で最も成長できる会社の一つ」(同社社長の西垣浩司氏)。BIGLOBE加入者数を現在の272万人から2002年には1000万人に増やし,インターネット関連事業の売上高を現在の約1兆1000億円から2001年には3兆円にすることが目標。他社のインターネット接続事業といかに差別化を図るか,具体的な展開が望まれる。(松本輝恵)