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 シャープは,データ転送速度が最大10Mビット/秒と高速な無線LAN(local area network)カード「DC2B1AZ001」を発売した。同社が開発した独自の変調方式である「遅延多重技術」を採用して,高速化した。 1Mビット/秒と2Mビット/秒のデータ転送速度でも通信できる。この場合は,IEEE802.11委員会の標準仕様に準拠する。このため,既存の IEEE802.11標準に基づく製品とも通信できる。PCMCIA Type IIに準拠する。パソコンを用いた無線POSシステムなどに利用できる。
 DC2B1AZ001は,同社が開発した専用LSIを搭載している。半導体メーカが発売している既成のチップ・セットを搭載する無線LANカードに比べて低価格にできるという。サンプル価格は5万円。サプル出荷開始は1999年10月。量産開始は1999年11月。月産1万台を見込む。
 伝送距離は,見通し100m。消費電流は,受信時に280mA,送信時に390mA,スリープ・モード時は20mA。いずれも電源電圧+5V,データ伝送速度が10Mビット/秒の場合。利用周波数帯域は2.471GHz~2.497GHz。重さは60gである。
 ちなみにIEEE802.11a委員会は,伝送速度が11Mビット/秒の標準仕様を策定している。仕様そのものはほぼ固まったものの,国内でこの仕様に準拠した製品を発売できるようになるのは,1999年12月ころになる見込みである。それまでに高速の伝送速度を望むユーザと標準への準拠にこだわらないユーザに販売する。(三宅 常之=日経エレクトロニクス)