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ソニーの,接続したビデオ・カメラで撮影している映像をリアルタイムにMPEG-4 AVC/H.264形式で符号化し,カード型FOMA端末やEthernet端子から伝送できる機器「RVT-SD100」
ソニーの,接続したビデオ・カメラで撮影している映像をリアルタイムにMPEG-4 AVC/H.264形式で符号化し,カード型FOMA端末やEthernet端子から伝送できる機器「RVT-SD100」
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ソニーの「ロケーションポーター(LocationPorter)」システムの構成図
ソニーの「ロケーションポーター(LocationPorter)」システムの構成図
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 ソニーは,接続したビデオ・カメラで撮影している映像をリアルタイムにMPEG-4 AVC/H.264形式で符号化し,カード型FOMA端末やEthernet端子から伝送できる機器「RVT-SD100」を発売した(発表資料)。「ロケーションポーター(LocationPorter)」と名づける。製品本体の外形寸法はA5サイズ相当の222mm×143mm×80mmで,付属のACアダプタのほか,別売の専用Liイオン2次電池でも駆動できる。中継車や多数の人員,パソコンなどを用意することなく映像を伝送可能。事故現場などから報道映像の中継を行う放送局や,災害などが発生した際に映像で情報収集する自治体などに向ける。2009年3月18日に発売する。オープン価格だが,市場推定価格は160万円前後。

 映像の伝送には,送信側と受信側に今回の製品が1台ずつ必要。事前に送信側か受信側のいずれかに設定する。回線はEthernet端子を経由したインターネット接続のほか,NTTドコモのカード型端末「FOMA A2502 HIGH-SPEED」を別に用意して接続することで,FOMA回線を利用できる。同端末を2個接続して,FOMA回線を2回線同時に使用する「2X FOMA」モードを備えた。このモードでは映像伝送速度を最大2倍に向上して高画質化するとともに,音声は二重化伝送し,1回線が不安定なときにも他方の回線で音声を伝送できる。

 送信側の製品にビデオ・カメラを接続して撮影しながら,映像送信の開始/停止のボタン操作をするだけで,映像を受信側の製品に伝送できる。別売の専用Liイオン2次電池を取り付けた場合の重量は約1.5kg。肩から提げるためのショルダー・ストラップも別売で用意する。受信側ではデータを復号化し,映像を外部ディスプレイに出力できる。従来のシステムでは,映像の送受信にパソコンと専用ソフトウエアを利用していた。撮影するコンテンツの音声とは別に,送信側と受信側の連絡用として,別売のヘッドセットによる音声通話もできる。

 映像の符号化方式はMPEG-4 AVC/H.264メイン・プロファイルに対応する。映像の解像度は352×240画素。フレーム速度と映像伝送速度は接続する回線によって異なり,「FOMAモード」のときに5~15フレーム/秒で64~160kビット/秒,「2X FOMAモード」のときに5~15フレーム/秒で64~230kビット/秒,「LANモード」のときに5~30フレーム/秒で192~1024kビット/秒である。独自開発の符号化エンジンにより,低ビット・レート伝送時のブロック雑音を低減したという。ネットワークの帯域状態から,最適な映像の伝送速度とフレーム速度を自動的に判断する「最適レート制御機能(ARC:adaptive rate control)」を備えた。また,品質制御技術「QoS(Quality of Service)」により,回線状況に応じて安定的な伝送を実現できるとする。音声符号化方式はATRAC3plus。

 別売品の税込み希望小売価格は専用Liイオン2次電池「RVTA-BT100」が8万4000円,専用充電器「RVTA-BC100」が11万5500円,ショルダー・ストラップ「RVTA-ST100」が1万6800円である。

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