PR

 米DisplaySearch社は,2008年第4四半期における大型TFT液晶パネルの世界市場調査の結果を発表した(発表資料)。同社が大型TFT液晶パネルと呼ぶのは10型以上のパネルである。第4四半期の出荷台数は9350万台で,前年同期比で17%,直前期比で19%減少した。売上高は対前年同期比48%減,対直前期比33%減の120億米ドルだった。大幅な価格下落が響いたという。用途別に見ると,いずれの用途でも需要が鈍化し,出荷台数が減少した。工場稼働率も低下したという。

 2008年通期で見ると,出荷台数は対前年比11%増の4億3900万台。伸びが大きかったのはノート・パソコン向けとテレビ向けで,それぞれ22%と20%増加した。モニター向けの出荷台数は,出荷された後にテレビ用に流用された分を含めると前年と同水準。ただし,テレビに流用された分を除くと,前年から2%減少している。2008年通期の大型TFT液晶パネルの売上高は対前年比1%減の720億米ドルだった。

2008年通期の用途別出荷台数(単位:百万)
2008年通期の用途別出荷台数(単位:百万) (画像のクリックで拡大)

2008年通期のメーカー別売上高シェア
2008年通期のメーカー別売上高シェア (画像のクリックで拡大)

 2008年通期のメーカー別売上高を見ると,19社のうち,韓国Samsung Electronics Co., Ltd.と台湾 Chi Mei Optoelectronics Corp.(以下CMO),シャープを除くメーカーは,前年と比べて軒並み減少した。売上高の伸び率は,Samsung Electronics社が9%,CMOが10%,シャープが17%である。売上高で首位に立ったのは,Samsung Electronics社で,185億米ドルを売り上げた。シェアは25.7%である。2位は韓国LG Display Co., Ltd.で,売上高は対前年比2%減の146億米ドル。シェアは20.3%だった。3位は台湾AU Optronics Corp.(以下AUO)で,売上高は同12%減の123億米ドルだった。シェアは17.0%である。売上高で上位3社となったSamsung Electronics社,LG Display社,AUOは,出荷台数でも同じ順位となった。

 2009年第1四半期については,産業全体の工場稼働率が60%以下まで落ち込むとDisplaySearch社は予測する。出荷台数は,直前期比で10%減少する見通し。モニター向けは同9%減,ノート・パソコン向けが同11%減,テレビ向けが同10%減少すると見込む。液晶パネル・メーカーの出荷目標によれば,2009年第1四半期に出荷台数が伸びるのは「その他の用途」だけで,同8%増加する見込みという。