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 ソフトバンクは2009年2月5日,2009年3月期第3四半期累計(2008年4月~12月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比3.7%減の1兆9822億6200万円,営業利益は同5.6%増の2746億9000万円の減収増益だった。携帯電話端末の売上高は減ったものの,通信料の売上高は増加した。同社代表取締役社長の孫正義氏は「携帯電話の通信料売上高は,構造的に今後も増収基調だ」と強調した。

 移動体通信事業では,端末は出荷台数の減少により売上高が前年同期4455億円から3661億円に減ったが,通信料売上高は7665億円から7786億円に増加した。同社のほとんどのユーザーは,1カ月当たり平均1600円の通信料が24カ月間割り引かれる「月月割」を利用しており,今後は24カ月の満期になるユーザーが増えていく。この「ハンディキャップ」がなくなるため,2009年度も通信料売上高は増収の見通しだとした。

 営業利益の2746億円は創業来最高額だという。ブロードバンド・インフラ,固定通信,インターネット・カルチャーの各事業の増益が貢献した。特に固定通信事業は,営業利益が前年同期比6.6倍の113億円と大きく伸びた。「固定通信事業は数年間赤字だったが,ようやく黒字が出るようになった」(孫氏)。

 連結有利子負債は,2007年12月末の2兆5573億円から2008年12月末には2兆4322億円に減少した。ボーダフォン買収に伴うソフトバンクモバイルの借入金残高(事業証券化による調達分)は,1兆2950億円から1兆2077億円に減らした。計画を上回るペースで返済しており,10年以内に完済できる見込みだという。

 孫氏は,イー・モバイルと提携してMVNO(仮想移動体通信事業者)としてデータ通信サービスを提供する件にも触れた(Tech-On!の関連記事)。「できれば2009年3月くらいにはサービスを開始したい」(孫氏)とする。モバイルWiMAXに関しても,MVNOで提供したいとKDDIに要望を出しており,既にテストを一部開始しているという(Tech-On!の関連記事)。