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 ロームは,2008年4月~12月の9カ月累計の決算を発表した。売上高は前年同期比12%減の2583億円,営業利益は同55%減の274億円,純利益は同88%減の46億円となった。同社の手掛ける電子部品の主な供給先であるパソコンや携帯電話機,薄型テレビなどの需要が急激に落ち込んだため,2ケタの減収減益になった。

 「集積回路」部門の売上高は1238億円で,前年同期から4%減少した。ゲーム機向けの電源制御ICやモータ駆動用ICなどは好調だったものの,携帯電話機向け液晶ドライバICやパソコン向けファン・モータ駆動用ICなどが低迷した。

 「半導体素子」部門の売上高は前年同期比19%減の984億円だった。白色LEDや「世界最小・最薄」をウリにするチップLEDは好調だったものの,それ以外のLEDは低迷。光ディスク装置向けの光ピックアップの需要減で,半導体レーザの売り上げも大幅に減少した。

 プリント・ヘッドやLEDディスプレイを扱う「ディスプレイ」部門の売上高は前年同期比20%減の198億円となった。抵抗器やコンデンサを扱う「受動部品」部門は同10%減の162億円。抵抗器,コンデンサともに期の前半は小型品を中心に堅調に推移したものの,後半に入って市況悪化の影響を受けた。

OKIセミコンダクタなどで人員削減

 ロームは特別損失として,子会社のローム甘木(福岡県朝倉市)の清算に関する費用およびローム甘木の人員整理やOKIセミコンダクタ(2008年10月に子会社化)など複数の子会社で進めている人員削減に関する費用を計上した。ローム甘木はパワー・モジュールやプリント・ヘッドを生産してきたが2009年3月に生産を終了,中国ROHM Electronics Dalian Co.,Ltd.へ生産を移管する。OKIセミコンダクタでは派遣社員500人全員を2009年3月末までに削減する予定。

 同社は受注状況の悪化と同社の想定を超えた円高進行を背景に,2008年11月に修正した通期(2008年4月~2009年3月)の業績予想を再び下方修正した。前回予想では増収減益を見込んでいたが今回の修正予想は2ケタの減収,営業利益ゼロ,純損失計上と厳しい内容になった。売上高は前年度比15.5%減の3155億円,営業損益は前年度の674億円の黒字に対してゼロ,純損益は前年度から約430億円悪化して115億円の赤字を見込む。