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セイコーインスツル(SII)の,ドット・マトリクス方式のメモリー性液晶を搭載した棚札と双方向の無線通信が可能な電子棚札システム
セイコーインスツル(SII)の,ドット・マトリクス方式のメモリー性液晶を搭載した棚札と双方向の無線通信が可能な電子棚札システム
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セイコーインスツル(SII)の電子棚札端末「EL-2110/EL-2120」
セイコーインスツル(SII)の電子棚札端末「EL-2110/EL-2120」
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セイコーインスツル(SII)の電子棚札システムのシステム構成図
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 セイコーインスツル(SII)は,ドット・マトリクス方式のメモリー性液晶を搭載した棚札と双方向の無線通信が可能な電子棚札システムを開発した(発表資料1)。電子棚札端末「EL-2110/EL-2120」と無線中継機「EL-1110」,電子棚札管理ソフトウエアで構成する。流通小売店舗に向ける。東芝テックが「Rashela(ラシェラ)」の名称で,2009年4月1日に発売する(発表資料2)。

 棚札端末には,SIIが2008年12月に仏Nemoptic社からライセンスを取得した「BiNem技術」(Tech-On!関連記事)という双安定液晶技術を使ったディスプレイを搭載する。BiNem技術を使った液晶パネルはメモリ性があり,画面を表示した後に通電を遮断しても表示内容を保持できる。コントラスト比が高く,視野角が広いという。表示がドット・マトリクス方式のため,文字のほかに画像やバー・コード,QRコードなども表示できる。画素数は公開していない。電源はコイン型のLi電池1個で,電池寿命は約5年間とする。

 棚札管理ソフトウエアを実行するサーバー機と無線中継器の間は無線LANで接続し,無線中継器と電子棚札の間はIEEE802.15.4規格に準拠した独自方式の無線通信で接続する。利用する無線周波数帯はいずれも2.4GHz帯。個別の棚札と双方向の通信が可能。無線を利用することで,例えば棚札との通信に赤外線を利用する電子棚札システムで問題だった,赤外線が遮蔽されることによる通信エラーを回避できるとする。システム全体で最大10万台の棚札端末を扱える。1台の無線中継器で半径20m程度の範囲をカバーできるとする。

 店舗に導入する場合,棚札管理ソフトウエアを実行するサーバー機を,既に導入済みのPOSシステムなどと接続する。ほかに無線LANアクセス・ポイント,ハンディ・ターミナルなども利用する。東芝テックがメイン・ターゲットとして想定する平均的な規模(500m2程度を想定)のスーパーマーケット1店舗に,棚札端末1万台のシステムを導入するときの初期費用は1800万~2300万円。ほかにテックエンジニアリングによる保守費用が必要。

 SIIは今後,より表示面積が大きく,部分的にカラー表示が可能な電子棚札端末も追加する予定。流通小売店舗以外の業種や業態への事業展開も視野に入れる。