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 オリンパスは,2008年4~12月期の決算を発表した(発表資料)。売上高は対前年同期比10.5%減の7541億8500万円,営業利益は同67.3%減の299億4500万円で,減収減益だった。純損益は前年同期の黒字から赤字に転じ,276億7200万円の損失を計上した。円高や米国の金融危機に端を発した世界経済の減速,コンシューマ市場の需要減退などによって,「厳しい期になった」(同社の取締役専務執行役員 山田秀雄氏)という。円高のマイナス影響は,売上高に対して548億円,営業利益に対して151億円だったとする。純損益が赤字になったのは,投資有価証券評価損やのれんの一括償却費などを計上したことが響いたという。部門別に見ると,映像事業やライフサイエンス事業,情報通信事業は減収となったが,医療事業は増収だった。

 映像事業の売上高は対前年同期比25.6%減の1885億6900万円,営業利益は同88.4%減の36億9500万円だった。円高に加え,デジタル・カメラの販売台数減および単価下落が影響した。為替の影響も含んだ単価の下落幅は,前年同期比で2割程度だった。デジタル・カメラの販売台数は,対前年同期比8%減の785万台。内訳は一眼レフ機が35万台,コンパクト機が750万台である。生産調整によって在庫調整は進んでおり,2008年9月末に比べると60億円程度の在庫が減少したという。

 増収となった医療事業は,売上高が対前年同期比13.6%増の2898億4300万円で,営業利益が同27.0%減の542億5900万円。内視鏡システムの売り上げが北米を中心に伸び悩んだものの,外科や内視鏡処置具などの分野の売り上げが好調に推移した。買収した英Gyrus Group PLCの売上高も増収に寄与している。減益となったのは,Gyrus Group社ののれん代の償却費や統合加速のための先行投資,製品開発費の増加,円高などのためという。のれん代の償却費や円高の影響を除くと収益はほぼ前年同期並みで,堅調に推移しているとする。

 ライフサイエンス事業は,売上高が対前年同期比5.9%減の880億8800万円,営業利益が同47.4%減の25億6300万円。ただし,為替の影響を除くと増収増益という。情報通信事業の売上高は,対前年同期比28.0%減の1374億1200万円,営業損益は2億6900万円の赤字だった。

通期業績予想を下方修正,450億円の最終赤字の見通し

 オリンパスは,2008年度通期(2008年4月~2009年3月)の業績予想の下方修正を行った。売上高を前回予想から750億円引き下げ9800億円に,営業利益を480億円引き下げ250億円に変更する。純損益は640億円引き下げ450億円の赤字を見込む。修正の理由は,第4四半期の経営環境が一層厳しくなることが予想されるためとする。