PR
4/1朝まで
どなたでも有料記事が読み放題「無料開放デー」開催中!
質問に回答する代表取締役副社長 執行役員 経営管理 兼 ソーラー事業担当 兼 堺コンビナート建設推進本部長の濱野稔重氏
質問に回答する代表取締役副社長 執行役員 経営管理 兼 ソーラー事業担当 兼 堺コンビナート建設推進本部長の濱野稔重氏
[画像のクリックで拡大表示]

 シャープは2009年2月6日,2008年度第3四半期(2008年10~12月)の決算発表において(Tech-On!関連記事1Tech-On!関連記事2),建設中の堺工場(大阪府)の第10世代基板対応液晶パネル工場の立ち上げを予定通り行うことを強調した。以下,質疑応答を記す。回答者は,大阪会場で発表した代表取締役副社長 執行役員 経営管理 兼 ソーラー事業担当 兼 堺コンビナート建設推進本部長の濱野稔重氏である。

――「液晶テレビの企画・設計・調達の現地化」「前半工程の現地化」の具体的な内容は。

 モジュール工程では,既に世界各地で製造している。これまでは日本で製品開発を行ってきたが,放送規格などが地域によって異なるため,企画や設計も現地へ移管していく。「前半工程の現地化」に関しては,2月末~3月上旬に詳しく説明する。

――液晶テレビの価格下落率は,地域ごとに異なるのか。

 日本も欧米も中国など,各地域とも20~30%下落している。品種別では,大型と中小型の下落率に若干差がある。

――第4四半期に営業利益が650億円の赤字となる主因は何か。

 現在の景気悪化が継続すると予想して厳しく算出した。2008年12月に景気が底を打ったと見ているが,2009年1~3月も厳しい景気が続くと仮定している。

――2009年3月期の特別損失に計上する事業構造改革費500億円の内訳は。

 固定資産の減損処理と,工場の稼働停止にともなう損失である。すなわち,液晶パネルの三重第1工場,天理工場,亀山工場の再編による費用である。

――今回の業績改善対策による来期(2010年3月期)に生じる効果は。

 今回の減損処理によって,2010年3月期の収益は改善すると見ている。

――液晶テレビの2008年12月末時点の在庫の状況は。

 2008年9月末と同レベルである。生産調整によって在庫を減らす予定だったが,売り上げの落ち込みで,2008年9月末とほぼ同じ数値となった。2008年度第4四半期は,生産台数を絞っており,2009年3月末の在庫は前年に比べて大きく改善していく予定である。2008年12月末時点で2か月強分あった在庫を,2009年3月末には2か月弱分に落とす。販売価格が下落し,厳しい環境にあるが,販売量を増やしていく。

――現在の状況で,建設中の堺工場の第10世代基板液晶パネル工場を予定通り稼働させるのか。公表している当初の生産能力3万6000シート/月,総投資額3800億円の計画に変更はないのか。

 2010年3月までに稼働を開始する計画は変えていない。亀山第1工場の稼働を停止し,大型液晶パネルの生産ラインの稼働率も40%に落としているため,在庫調整が進み,不足気味になってくる。2009年4~6月は厳しい状況が続く見通しだが,7月以降は亀山の生産ラインをフル生産能力で稼働させても,堺工場の稼働が開始しなければ,年末商戦に向けて大型パネルが足りなくなる。

 さらに,堺工場の第10世代基板対応ラインで生産すれば,コスト競争力が高まるので,早く稼働させて価格競争力を高めたい。建屋は完成し,製造設備の導入も進んでいるので,稼働の開始時期はタイミングの問題である。資金調達の交渉も終わっており,調達額が若干減額しても,今から投資額を抑えることはしない。

――現在の液晶テレビの売れ筋サイズは。今後,売れ筋のサイズが大型化していくことはあると見ているのか。

 今の売れ筋は,32型,42型である。堺工場が稼働を開始すれば,大型パネルのコストが下がり,売れ筋サイズはアップする方向になる。

《訂正》記事掲載当初,下から2問目の質問で,堺工場の当初の生産能力を3600シート/月と記述しておりましたが,これは3万6000シート/月の誤りでした。お詫びして訂正いたします。記事本文は既に訂正済みです。