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連結決算を発表する,日産自動車代表取締役でCOOの志賀俊之氏
連結決算を発表する,日産自動車代表取締役でCOOの志賀俊之氏
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日産自動車代表取締役会長兼社長でCEOのCarlos Ghosn氏
日産自動車代表取締役会長兼社長でCEOのCarlos Ghosn氏
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 日産自動車は2009年2月9日,2008年度第3四半期(2008年10~12月期)の連結決算を発表した。売上高は1兆8164億(前年度同期比34.4%減),営業損益は992億円の損失(前年度同期は2119億円の利益),当期純損益は832億円の損失(前年度同期は1322億円の利益)で,減収・赤字転落となった。市場全体の急激な落ち込みと円高の影響が大きい。さらに同社は,2008年度通期の業績見通しを下方修正することも明らかにした。通期業績も減収・赤字転落となるという。

 全世界の販売台数は73万1000台(前年度同期比18.6%減),生産台数は67万1000台(同28.9%減)となった。各地域市場の全体需要の落ち込みを同社も受けた形である。

 地域別の業績に関しては,すべての地域(日本/北米/欧州/その他地域)で減収となったほか,日本/北米/欧州では営業赤字に転落,その他地域では営業減益となった。

 日本の業績は,売上高が8974億円(前年度同期比33.3%減),営業損益が877億円の損失(前年度同期は1049億円の利益)だった。「キックス」「キューブ」「フェアレディZ」などの新型車を投入したものの,市場全体の低迷もあり,販売台数は11万8000台(前年度同期比19.5%減),生産台数は24万7000台(同29.5%減)と大きく落ち込んでいる。

米国では低燃費車が好調

 北米の業績は,売上高が6582億円(前年度同期比46.3%減),営業損益が284億円の損失(前年度同期は756億円の利益)だった。ただし,「Versa」(日本名ティーダ)や「Rogue」など低燃費車の販売は好調を維持しており,米国,カナダ,メキシコにおいて市場シェアは上昇している。販売台数は23万6000台(前年度同期比29.3%減),生産台数は19万7000台(同37.3%減)である。

 欧州の業績は,売上高が3076億円(前年度同期比50.1%減),営業損益が82億円の損失(前年度同期は257億円の利益)だった。各国の市場は全体的に低迷しているが,特にスペインやイタリアの落ち込みが著しいという。販売台数は11万1000台(前年度同期比24.9%減),生産台数は8万4000台(同44.6%減)である。

通期業績見通しも赤字へ

 同社は,市況の悪化や為替の影響を考慮し,2008年度通期の業績見通しを下方修正する。下方修正後の業績は,売上高が8兆3000億円(2008年10月31日に発表した見通しでは9兆6000億円,前年度の実績は10兆8242億円),営業損益は1800億円の損失(同2700億円の利益,前年度実績は7908億円の利益),当期純損益は2650億円の損失(同1600億円の利益,前年度実績は4823億円の利益)となる。

 2008年10月31日に発表した見通しと比較すると,営業損益は4500億円悪化(2700億円の利益から1800億円の損失)している。悪化要因の内訳は,為替の影響が609億円,リース車両の残存価値リスクに対する引当金が225億円,販売価格や台数,モデルミックスなどによる影響が3450億円,その他(原材料価格の高騰など)が216億円である。

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