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図1 想定する利用シーン
図1 想定する利用シーン
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 オリックス自動車は2009年2月9日,東京都環境局および交通局と共同でカーシェアリングのモデル事業を開始すると発表した。都営浅草線の10駅の近辺にカーシェアリング用の駐車場と車両14台を設置する。マイカーの利用を抑えて鉄道を利用させ,CO2の排出量を低減することなどが狙い(図1)。

 「カーシェアリングを利用すると,クルマの利用に対するコスト意識が高くなる。この結果,マイカーを使っていた場合と比べて自動車の利用が減る」(オリックス自動車 レンタカー営業本部 カーシェアリング部 部長の高山光正氏)。オリックス自動車はカーシェアリング事業の国内最大手で,2008年12月時点で約3700人の会員を有している。

 浅草線が選ばれたのは,オリックス自動車のカーシェアリング事業の主な展開地域が浅草線沿線に多かったことに加えて,東京都の考えが合致したためである。オリックス自動車はもともと,浅草線6駅で10台の車両を使って事業展開しており,約100人の会員を有していた。今回の事業により「200~300人の利用者を増やしたい」(高山氏)という。東京都は,鉄道交通網が発達して自動車の利用が比較的少ない山手線内よりも,山手線外の方がカーシェアリング事業にとって有効だと考えた。

 今回の事業における役割分担は,オリックス自動車が駐車場の確保や車両の設置,利用実績の測定を,東京都が利用者の行動形態の変化やCO2の削減量などといった効果検証を担う。

 オリックス自動車は,今回の事業において二つの使い方を想定する。一つは,利用者が家の周辺で車両を借り,駅まで使うという使い方である。これはオリックス自動車にとって,「よくあるカーシェアリングの利用方法」(高山氏)という。もう一つは,浅草線を普段使わない会員が,浅草線の駅で降りた際にカーシェアリングを利用するという使い方である。「後者の例はまだ少なく,今回のモデル事業を通じて利用者のニーズを確かめたい」(高山氏)とする。浅草線は京浜急行線と直通運転をしており,神奈川県方面の利用者も乗り換えることなく,浅草線の駅に行くことができる。

 実施期間は2009年2月10日~8月10日の半年間。その後,2010年3月10日まで検証期間を設けた。浅草線の10駅とは,西馬込,中延,大門,宝町,日本橋,人形町,東日本橋,浅草,本所吾妻橋,押上である。