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 DOWAホールディングスのグループ会社で電子材料事業を手がけるDOWAエレクトロニクス(本社東京)は,フェライトの生産拠点であるシンガポールから撤退し,DOWAエレクトロニクス岡山(本社岡山市)に生産を集約する。顧客への供給期間などを勘案し,シンガポール工場での生産終了時期を決定する予定だ。

 フェライトは酸化鉄を主成分とする磁性材料で,エアコンや車載向けモータ,プリンタ,複写機などに使用される。これまでDOWAエレクトロニクスは,シンガポールと岡山の2拠点でフェライトを生産し,国内外に供給してきた。

 DOWAエレクトロニクスがシンガポールの生産拠点としてDOWA F-TEC(SINGAPORE)社を設立したのは1987年。需要の増加に合わせて生産能力を拡大し,2004年には月産800tまで増強した。しかし,ここ数年は市場規模が頭打ちであることに加え,中国メーカーが参入していることから事業環境が厳しくなっていたという。さらに,世界的な不況によって販売量が落ち込み,特にシンガポールで生産している銘柄については需要の回復が見込めないため,シンガポールからの撤退を決めた。