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 三菱電線工業は,電装部品事業を中心に,従業員およそ3000人を削減すると発表した(PDF形式の発表資料)。三菱電線は,自動車向けのワイヤ・ハーネスやコネクタといった電装部品事業を営んでいるが,自動車市場の低迷を受けて業績が悪化しているという。同事業を含む電装/光部品部門は2008年4月~12月期に25億円超の営業損失を計上した。

 三菱電線は2008年7月,電装部品事業の製造拠点である茅野工場(長野県茅野市)と泉崎工場(福島県西白河郡)および設計開発拠点である練馬事務所(東京都練馬区)を閉鎖し,インドネシアと中国に生産を集約すると発表した。この時点では従業員に関して「今後,労働組合と協議の上で決定する」としていたが,拠点再編に伴う人員削減計画を今回,明らかにした。

 電装部品事業に携わる従業員は国内外で5000人といい,このうち約2800人を削減する。また,ほかの事業分野からも200人弱を削減するとした。削減する人員の内訳は,国内正社員が約180人,国内グループ各社で派遣社員/期間従業員が約230人。海外では中国の製造拠点で1800人,インドネシアの製造拠点で750人を減らすとしており,一部を除いては既に削減したという。

今後は太陽電池や3.9G関連に注力

 三菱電線は今後,環境関連分野や次世代情報通信分野などに注力し,収益の基盤に育てる考え。環境分野では,太陽電池向けのレーザガイドや部材(インターコネクタ,モジュール間接続ケーブル)の本格事業化を目指す。政府補助金の再導入で活性化が予想される国内の太陽電池市場をターゲットにするという。情報通信分野では,国内市場シェア50%超を保持しているという携帯電話の基地局向け高周波ケーブル事業で,3.9Gシステム向けの拡販を図るとした。