PR
角砂糖状のSOFC
角砂糖状のSOFC
[画像のクリックで拡大表示]
ハニカム型のSOFC
ハニカム型のSOFC
[画像のクリックで拡大表示]

 産業技術総合研究所は550℃で作動し、極めて小さなSOFC(固体酸化物型燃料電池)を開発した。円筒形セルの寸法を極端に小さくすることによって体積に対する電極面積の比率を高めることを狙った。小型ながら高出力の燃料電池が実現する。直径0.8mmという針のようなモジュールを25本集積し、角砂糖の大きさで3Wの発電能力を持つSOFCを作ることができる(図1)。ほかに、はじめから集積した形で一体に押し出し、その中に250セル/cm2以上を配置することもできる(図2)。コージェネレーション用途のほか、自動車のAPU(補助動力装置)への応用を狙う。2009年2月18~20日に東京ビッグサイトで開かれる「nano tech 2009国際ナノテクノロジー総合展」のNEDOブースに展示する。

 SOFCは燃料電池の中でも効率が高いため電力用途をはじめ、コージェネなどで有望だ。ただし作動温度が700~1000℃と高いため負荷変動に弱く、自動車用ではPEFC(固体高分子型燃料電池)にかなわないとされてきた。試作したモジュールは小さいため熱容量が小さく作動温度が低い。熱膨張の絶対値も小さいため熱衝撃が小さく起動を早くできる。実積では5分程度で起動しているが「秒単位で起動できる」(産総研先進製造プロセス研究部門機能モジュール研究グループ長の淡野正信氏)感触を得ている。今のところ自動車用途では負荷変動の小さいAPUを想定しているが、複数のモジュールを無駄なく接続する技術が確立すれば、燃料電池自動車の動力にも使える可能性があるという。

この記事を英語で読む