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パイオニア代表取締役社長の小谷進氏
パイオニア代表取締役社長の小谷進氏
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 パイオニアは2008年度第3四半期(2008年10~12月)の決算を発表した(PDF形式の発表資料)。売上高は前年同期比37.8%減の1312億3100万円で大幅な減収となった。営業損益は107億円,純損失は261億円の赤字に転落した。「米国の金融危機に伴う,世界的な消費の低迷や円高の影響により,カー・オーディオやPDP,DVDドライブなどの売上が減少した」(同社 代表取締役社長の小谷進氏)という。

 部門別の業績では,全部門で営業損失が赤字になった。まず,カーエレクトロニクス事業は,売上高が前年同期比28.4%減の663億4000万円。営業損失は,前年同期の59億500万円の黒字から12億1300万円の赤字に転落した。減収の主な要因は,カー・オーディオとカーナビの販売不振。カー・オーディオは,市販品は海外で,OEM品は国内や北米で販売が減少した。カーナビについては,市販品の販売が国内や北米で減少した。加えてOEM品の販売も,国内や中国で増加したが,北米で不振だったとする。

 ホームエレクトロニクス事業の売上高は,前年同期比48.8%減の514億2600万円。営業損益は,前年同期の7億7700万円の黒字から97億5200万円の赤字となった。PDPやDVDドライブ,オーディオ機器の販売が減少したことが減収につながった。減益の主な要因は,PDPの販売の減少や原価率の悪化によるという。なお,ホームエレクトロニクスの営業収入全体に占める,ディスプレイの売上構成比は,前年同期の約42%から約39%となった。

 その他の部門は,売上高が前年同期比48.8%減の514億2600万円。営業損益は前年同期の4億4800万円の黒字から6億2400万円の赤字となった。電子部品や携帯電話機用スピーカーの売り上げが減少したためとする。

通期業績予想は大幅に下方修正

 パイオニアの業績を2008年度第1~3四半期(2008年4~12月)の連結決算で見ると,売上高は前年同期比22.9%減の4582億7300万円,営業損益は前年同期の91億4900万円の黒字から238億1400万円の赤字に転落した。これに伴い,2008年度通期の業績予想を下方修正した。

 下方修正の内容は,売上高を前回予想の7000億円から5600億円に,営業損益を170億円の赤字から690億円の赤字に変更した。主要製品の競争激化や世界的な景気の後退,急激な円高の影響などによって,カーエレクトロニクス事業およびホームエレクトロニクス事業の業績がともに計画を下回るためとする。