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三洋電機が予測した太陽電池の世界需要
三洋電機が予測した太陽電池の世界需要
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 「トップ10に入るのは難しいかもしれない…」(三洋電機 執行役員 ソーラー事業部長 前田哲宏氏)。調査会社などが集計した2007年の太陽電池メーカー別の生産量ランキングでは,シャープが生産量1位の座をドイツQ-cells社に明け渡し,三菱電機がトップ10から消えた。2008年はさらに,三洋電機がトップ10から消える可能性が高い。

 国内の太陽電池メーカー各社の公表値では,2008年の生産量は京セラが290MW,三洋電機が200MWだった(シャープと三菱電機は現在集計中)。

 京セラは,「2007年の207MWから2008年は290MWへと,計画通り着実に生産量を伸ばした」(同社 広報室)。同社は,2011年度の生産量を650MWに増やす計画であり,滋賀県野洲市に新たな生産拠点の建設を進めている(関連記事)。

 ベスト10圏外の可能性がある三洋電機は,「現時点で上位に入ることは重要ではない」(同社の前田氏)とした。各社の差が大きくないうえに,今後順位が大きく変わる可能性があるためである。例えば,生産量で上位のQ-cellsは,セル製造に特化したビジネス・モデルで業績を伸ばしている。しかし今後は,価格低下が進むにつれて,Q-cellsのようなセルのみ,またはモジュールのみのビジネス・モデルでコスト競争を勝ち抜くのは難しくなるため,順位が変わる可能性があるとした。

 コスト競争を勝ち抜くためには,インゴットからモジュールまでの一貫生産体制の構築が重要だと三洋電機は考えている。今回同社は,セルの生産能力増強の発表と合わせて,インゴットとウエーハの生産能力の増強にも意欲を示した(関連記事)。インゴットとウエーハの生産能力30MWを,2009年10月に100MWに高める計画を発表済みだが,今後も生産量をさらに増やすとした。インゴットからモジュールまでの一貫生産体制で低コスト化を進め,セル技術で他社と差異化する戦略を採る。

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