米Synopsys, Inc.は,同社のタイミング解析ツール「PrimeTime」の最新版「2008.12」の出荷を開始したと発表した(ニュース・リリース)。主な改良点は二つあり,それぞれで最大2倍の処理速度向上につながるという。

 改良の一つは,並列処理対応である。マルチコアのマイクロプロセサ,および複数のコンピュータ(いわゆるサーバー・ファーム)による分散処理の両方を上手く利用できるようになった。前者のマルチコアMPUへの対応はPrimeTime自身が,後者のサーバー・ファームの対応はカナダPlatform Computing Corp.の「LSF」などを併用して実現する。

 もう一つの改良は,スピード重視モードの高速化である。PrimeTimeでは,高精度モードと高速モードが選べるが,今回,タイミング解析とSI(signal integrity)解析の両方で高速モードを強化した。

 今回の改良点を含めて,PrimeTime2008.12は大手半導体メーカーで評価されたという。評価に使った回路規模は100万~5000万インスタンスになる。ニュース・リリースでは,ユーザー代表として,米Advanced Micro Devices, Inc.のSenthil Krishnasamy氏(director of Physical Design)と米RMI Corp.のRamon Macias氏(director of physical design)のコメントが紹介されている。