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図1 「OMAP 3430」を搭載した機器開発用ハードウエアの第2世代品「Zoom OMAP34x-II」で,Windows Mobileの最新版である6.5を動作させた。「Microsoft社との協力により,Windows Mobile 6.5の発表前からデバイス・ドライバの開発に着手した」
図1 「OMAP 3430」を搭載した機器開発用ハードウエアの第2世代品「Zoom OMAP34x-II」で,Windows Mobileの最新版である6.5を動作させた。「Microsoft社との協力により,Windows Mobile 6.5の発表前からデバイス・ドライバの開発に着手した」
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図2 Androidを動作させたZoom OMAP34x-II
図2 Androidを動作させたZoom OMAP34x-II
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図3 OMAP 4シリーズの概要(TI社の資料)
図3 OMAP 4シリーズの概要(TI社の資料)
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 米Texas Instruments, Inc.(TI社)はスペインのバルセロナで開催中の「Mobile World Congress 2009」において,同社の携帯機器向けアプリケーション・プロセサ「OMAP 3430」を搭載した機器開発用ハードウエアの第2世代品「Zoom OMAP34x-II」を発表した。併せて同社は,OMAPシリーズの次世代品「OMAP 4」シリーズの概要を明らかにした。

 Zoom OMAP34x-IIは,高機能な携帯電話機やMID(mobile internet device)などのソフトウエア開発に向けたハードウエアである。OMAP 3430のほかに,4.1型でWVGAのタッチ・パネル・ディスプレイ,800万画素のカメラ・モジュール,無線LANやBluetoothGPSなどの通信モジュールなどを搭載する。

 スペインのバルセロナで開催中の「Mobile World Congress 2009」においてTI社は,米Microsoft Corp.が発表したばかりの「Windows Mobile 6.5」(PC Onlineの関連記事)や,米Google Inc.が開発を主導する「Android」,Symbian Foundationの「Symbian」などの各種のソフトウエア・プラットフォームをZoom OMAP34x-IIに実装し,動作させる様子を見せた(図1図2)。いずれも,OMAP 3430が備えるグラフィックス描画処理回路(GPU)や720p映像の符号化/復号化が可能なメディア処理回路,Zoomが搭載する各種の周辺ハードウエアを駆動するデバイス・ドライバ・ソフトウエアを用意し,「映像の再生やグラフィックス表示などのハードウエア・アクセラレートに対応した」(説明員)。「2008年のMobile World Congressでは,第1世代の開発用ハードウエアでAndroidの基本的な部分を動作させただけだった。今回は,Androidに我々が開発したデバイス・ドライバ一式を加えて動作させている」(別の説明員)。

OMAP 4はデュアルコアに

 OMAP 4シリーズは,2009年後半にサンプル出荷を開始し,2010年後半に量産を開始する予定のアプリケーション・プロセサである。マイクロプロセサ部には,英ARM Ltd.のマルチコア型プロセサ・コア「Cortex-A9 MPCore」を採用し,CPUコアを2個にする構成を選んだ。CPUコアの動作周波数は1GHz以上である。そのほか,1080p映像の記録・再生,2000万画素まで対応する画像処理,HDMI出力などを実現する(図3)。GPUには英Imagination Technologies Ltd.の「PowerVR SGX540」を採用した。45nmルールのプロセスで製造する。

 TI社はOMAP 4においても,Windows Mobile,Symbian,Android,LiMoといった各種の携帯機器向けソフトウエア・プラットフォームをサポートすると表明している。