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 ダイキン工業と中国の空調機メーカーである珠海格力電器は,空調機器の基幹部品や金型を生産する合弁会社を2009年3月中旬に設立する。両社は2008年3月,インバータエアコンの生産と市場開拓を目的として協業することで基本合意している(Tech-On!関連記事)。今回,その協業テーマ五つのうちの「基幹部品の共同生産」と「金型の共同生産」を実現するために,合弁会社の設立が決まった。

 新たに設立するのは,圧縮機と電装品を製造・販売する「珠海格力大金機電設備」と,金型や成形品を生産・販売する「珠海格力大金精密模具」。前者においてダイキン工業と珠海格力電器は,インバータ・ルームエアコン用の基幹部品である圧縮機や電装品を共通化し,共同で生産することにより,コストの低減を図る。後者には,ダイキン工業の最新の金型技術を導入するとともに金型の品質管理システムを構築。さらに,珠海格力電器の金型製造ノウハウを合わせることで,高品質で低コストの金型をダイキン工業の生産拠点へ供給する狙いだ。

 資本金は,珠海格力大金機電設備が約67億円で珠海格力大金精密模具が約52億円。いずれも,ダイキン工業が49%,珠海格力電器が51%を出資する。

 ダイキン工業は,世界のインバータエアコン市場で第1位のシェアを持つ。一方の珠海格力電器は,ノンインバータ・エアコン市場で第1位。両社は,新会社の設立によってコスト競争力を高め,インバータ普及率の低い地域でのインバータエアコン市場の拡大を目指す。

 なお,両社が2008年3月に合意した協業テーマは(1)日本市場向けインバータ・ルームエアコンの生産委託(2)基幹部品の共同生産(3)金型の共同製作(4)原材料・部品の共同調達・共同購買(5)グローバル市場で普及可能なインバータ・ルームエアコンの共同開発----の五つ。このうち(1)は既に実施している。(2)(3)が今回の合弁会社設立によって実現。(4)(5)についても,今後ワーキンググループを設置して検討する計画だ。