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図1 展示パネルの様子。今回のコーティング材の場合,油の接触角は50度。一般的なコーティング材の場合は30度以下であるものが多いという。
図1 展示パネルの様子。今回のコーティング材の場合,油の接触角は50度。一般的なコーティング材の場合は30度以下であるものが多いという。
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図2 鏡にコーティングした例。一般に指紋は9割が水分,1割が油分という。今回のコーティングの場合,指紋のうちの水分は蒸発し,残った油分が広がることで指紋が目立たなくなる,という仕組みになっている。実際に指紋をつけてみると,触ったばかりは通常の樹脂コーティングとあまり差が分からないが,しばらく時間が経つと指紋が見えにくくなるように感じた。
図2 鏡にコーティングした例。一般に指紋は9割が水分,1割が油分という。今回のコーティングの場合,指紋のうちの水分は蒸発し,残った油分が広がることで指紋が目立たなくなる,という仕組みになっている。実際に指紋をつけてみると,触ったばかりは通常の樹脂コーティングとあまり差が分からないが,しばらく時間が経つと指紋が見えにくくなるように感じた。
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 パナソニック電工は,指紋を目立たせない機能を備えたコーティング材を,2009年2月18~20日に開催されている「新機能材料展2009」(東京ビッグサイト)に参考出品した。親油性があり,指紋中の油分を広げてぬれた状態にすることで,指紋を目立たなくする。なお,新機能材料展2009は「nano tech 2009 国際ナノテクノロジー総合展」と同時開催している。

 現在,薄型テレビの画面などに使われる指紋対策のコーティングとしては,指紋をふき取りやすい撥油性のものが普及している。今回のコーティング材は親油性を備えているので指紋は目立たないが,特にふき取りやすいわけではない。例えば家電製品の外装や化粧品パッケージなど,「指紋が目立つと気になるけれど,いちいち磨かない」(説明員)といったものに使えると見込む。

 今回のコーティング材は,ローラーやスプレーを使ったウェット・プロセスで膜を形成でき,膜厚は0.1~1μmを想定している。透明性はガラスと同等とする。価格は1万円/kgを目標としており,塗布した状態では100円/1m2程度にしたいという。現在,どういった指紋に効果があるのかを評価している。早ければ半年後には実用化したい考えである。