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図1◎ステアリングホイールの比較。左がナノバルーンを含む樹脂を塗布したステアリング。右は、通常の樹脂を塗布したステアリング。
図1◎ステアリングホイールの比較。左がナノバルーンを含む樹脂を塗布したステアリング。右は、通常の樹脂を塗布したステアリング。
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 グランデックスは「nano tech 2009 国際ナノテクノロジー総合展」で、ステアリングホイールの試作品を公開した。1粒当たり約100nmの中空シリカ(SiO2)の粒子「ナノバルーン」を樹脂に混ぜてホイールに塗布したもの。

 これまでのようにステアリングホイールに樹脂を塗布する場合、夏は汗でべたつくことがあったほか、冬はステアリングホイールの冷たさが手に伝わりやすいという制約があった。

 ナノバルーンを混ぜた樹脂を用いれば、ステアリングホイールの表面は中空の粒子の層で覆われる。夏に手に汗をかいても、汗が粒子と粒子の間に入るため、操舵中に手がすべりにくい。一方の冬は、粒子の層が冷たさを緩和するという働きを持たせることができ、快適性が高まる。この断熱層は薄いため、定常での熱伝導率にはあまり効かないが、触れた直後の温度変化には影響する。

図2◎左がナノバルーンを含む樹脂、右が樹脂のみを塗布したステアリング。
図2◎左がナノバルーンを含む樹脂、右が樹脂のみを塗布したステアリング。
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図3◎説明のパネル。
図3◎説明のパネル。
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図4◎ナノバルーンは、2008年の北京オリンピックのバレーボールの公式球に採用された。球の表面にナノバルーンを塗布することで、すべりにくくしている。
図4◎ナノバルーンは、2008年の北京オリンピックのバレーボールの公式球に採用された。球の表面にナノバルーンを塗布することで、すべりにくくしている。
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