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図1 ロール・ツー・ロール方式で親水性ポリマーをPETフィルム上にコーティングしたロール材。親水性ポリマーがはがれないように密着性を持たせる工夫を加えたという
図1 ロール・ツー・ロール方式で親水性ポリマーをPETフィルム上にコーティングしたロール材。親水性ポリマーがはがれないように密着性を持たせる工夫を加えたという
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図2 油性マジックの書き込みを拭き取るデモンストレーション。開発品(右)は簡単に拭き取れるが,従来品(左)は拭き残しがある
図2 油性マジックの書き込みを拭き取るデモンストレーション。開発品(右)は簡単に拭き取れるが,従来品(左)は拭き残しがある
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 富士フイルムは,超親水性のPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムを開発,「nano tech 2009 国際ナノテクノロジー総合展」(東京ビッグサイト,2月18~20日)に出展した。PETフィルムの表面上に親水機能を持つポリマーをコーティングしたもの。これまで,コーティング材としては発表していたが,今回はPETフィルムに親水性ポリマーをコーティングしたロール状の材料として展示した(図1)。同フィルムを目的に合わせてカットして使う。「近く発売したい」という。

 想定する用途は,PETフィルムのラミネート材料分野。例えば,紫外線を遮断する成分を含んだPETフィルムをガラス表面やプラスチック部品の表面にラミネートする自動車部品や建材である。この超親水性PETフィルムをラミネート材料として使えば,汚れを簡単に落とすことができ,防曇機能も付与できるという。

 会場では,通常のPETフィルムと今回の超親水性PETフィルムに油性マジックで書き込みをして,そこに水を滴下して,ティッシュで拭き取るというデモンストレーションを行っていた。開発品はすぐに拭き取れるが,従来品では拭き残りがある。

 同社はまた,超親水性に加えて,抗菌剤や抗黴(かび)剤を練りこんで,抗菌性や抗黴(かび)性を付与したPETフィルムの開発も進めている。