マイクロプロセサに「Power XCell 8i」を搭載したグラフィック・アクセラレータ・カード「GigaAccel 180」
マイクロプロセサに「Power XCell 8i」を搭載したグラフィック・アクセラレータ・カード「GigaAccel 180」
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エンコード処理のパフォーマンスを比較した際の説明資料
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エンコード処理中の画面
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カメラの映像をキャプチャしてそのままエンコードするデモンストレーション。手前のハンディカメラで撮影した映像(デジタル時計)をエンコードしようとしている。
カメラの映像をキャプチャしてそのままエンコードするデモンストレーション。手前のハンディカメラで撮影した映像(デジタル時計)をエンコードしようとしている。
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 フィックスターズは,フルHDの映像をリアルタイムで「H.264/MPEG-4 AVC」にエンコードできるソフトウエア・エンコーダ「CodecSys CE」シリーズを発売した。2009年4月より出荷を開始する。米Broadcast International, Inc.との共同開発製品で,同社のソフトウエア・エンコーダ「CodecSys」をマイクロプロセサ「Cell Broadband Engine」向けに最適化した(Tech-On!関連記事)。Blu-RayディスクのオーサリングやIPTV向けの配信映像の作成,監視カメラの映像保存といった用途を想定しており,初年度100本の販売を見込む。

 CodeSys CEは,Cell Broadband Engineのアーキテクチャを採用した「Power XCell 8i」を搭載するグラフィック・アクセラレータ・カード「GigaAccel 180」を用いており,これを搭載した中国Lenovo社のワーク・ステーション「ThinkStation S10」もしくは「同 D10」に,エンコーダなどのソフトウエアをプリインストールした製品。Cellの並列処理のため,基になっているCodecSysの「ソースコードの8~9割を書き換えて性能を最大限に引き出した」(同社)という。例えば,16.7秒のフルHDの映像をエンコードした場合,14.28秒と実時間以下の速度で処理できたという。「Core 2 Duo」を搭載したパソコンを使って他のソフトウエア・エンコーダで処理した場合は,139.55秒と約9.8倍の時間がかかったという。

 ベーシック・モデルであるCE-100と,ライブキャプチャ・モデルのCE-200の2シリーズがある。CE-100は,オーサリングなどハードディスクに蓄積した映像をエンコードすることを想定している。CE-200は,CE-100に米Bluefish社のキャプチャ・カードを追加した構成で,カメラから直接取り込んだ映像もそのままエンコードできる。また,ワーク・ステーションをファイバチャネルカードの搭載が可能なD10とすれば,オプションで外部ストレージの接続もできる。価格は,CE-100が290万円(税別),CE-200が330万円(同)。外部ストレージを接続できるCE-110とCE-210は,それぞれ310万円(同)と350万円(同)である。まずは国内で販売を始め,2009年4月からは子会社である米Fixstars Solutions社を通じて米国での販売も開始する予定だという。加えて,現在ハイエンド・モデルの開発も進めており,Cell Broadband Engineを二つ搭載したブレード・サーバ「IBM BladeCenter QS22」を使った製品を2009年の5月ごろには発売したいとしている。

【訂正】記事掲載当初,ソフトウエア・エンコーダの名称が「CodeSys」となっていましたが,正しくは「CodecSys」の誤りでした。お詫びして訂正いたします。