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 米VMware,Inc.は2009年2月24日,フランス・カンヌで開催中の「VMworld Europe 2009」において,いわゆるクラウド・サービスの相互運用性を確保するための「vCloud API」を策定すると発表した。同社が提唱する「Private Cloud」を実現するための基盤技術となる。

 Praivate Cloudは,自社内のコンピュータ資源を仮想化した「Internal Cloud」と,外部のサービス事業者が提供する「External Cloud」をつなぐ役割を担う。このためvCloud APIでは,クラウド・サービス間の相互運用性や,サービスの移行性などを確保するための機能を定め,それを管理サービスなどから呼び出すためのAPIとして策定する。具体的にはサービス間の通信プロトコルとしてRESTやSOAPを利用する,データ移行のためのプロトコルを定める,仮想マシンの属性記述にサービス・レベルの定義などを加える,などの形でAPIを決めていく。

 以上から分かるように,例えば米Google Inc.が提供する「Google AppEngine」や米Microsoft Corp.の「Windows Azure」などとは異なり,個別のサービスを実装するためのAPIではなく,管理用のAPIとなる見込みだ。VMware社は仮想マシンを中心に据えたクラウド戦略を推進しており,今回のvCloud APIもその一環となる。

 vCloud APIを策定するにあたり,複数のクラウド・サービス事業者と協力しているほか,システム管理のための規約を定める業界団体である米Distributed Management Task Force,Inc.(DMTF)を通じて共通仕様に発展させることを考えているという。