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 米iSuppli Corp.は,2008年第4四半期の米国の薄型テレビ市場において,米VIZIO, Inc.の出荷台数シェアがソニーを上回り,2位に浮上したと発表した(発表資料)。VIZIO社のシェアは直前期比3.11ポイント増の14.3%。一方,ソニーは同0.42ポイント減の13.5%で直前期から減少し,3位に後退した。首位の韓国Samsung Electronics Co. Ltd.のシェアも直前期から減少し,同0.62ポイント減の20.2%だった。

 iSuppli社によれば,VIZIO社が2位に浮上したのは,価格に敏感になった消費者に同社の競争力のある価格および性能,大衆的な小売チャネルでの販売,マーケティング活動などが浸透し,ブランド認知力が向上したためという。iSuppli社が挙げるVIZIO社の販売戦略の要は米Wal-Mart Stores,Inc.での販売。2008年11月と12月にWal-Mart Storesで販売された薄型テレビの台数は,同期間に米小売店Best Buyで販売された台数を上回った。2008年9月と10月にはBest Buyにおける販売台数の方が多かったものの,11月と12月はWal-Mart StoresがBest Buyを上回り,米国最大の薄型テレビ販売チャネルとなったという。

2009年にはさらに2,3社のテレビ・ブランド・メーカーが市場撤退

 米国のテレビ市場は景気後退に影響を受け,直近の2四半期においてはブランド・メーカーも販売チャネルも苦しんだ,とiSuppli社は説明する。個人消費が減速する中で,液晶テレビのような高額商品の売れ行きは鈍化し,市場成長の鈍化と競争の激化は,テレビ・ブランド・メーカーの淘汰につながったとする。「Olevia」ブランドの液晶テレビを販売していた米Syntax-Brillian Corp.は2008年に経営破綻し(Tech-On!の関連記事),パイオニアはディスプレイ事業からの撤退を発表した(同2)。2009年にはさらに2,3社のテレビ・ブランド・メーカーが市場から撤退するとiSuppli社は予測する。「生き残るブランド・メーカーは,液晶またはPDPパネルのメーカーを所有するか非常に緊密な関係を持つメーカーで,これらのメーカーはコストを削減することができる」とiSuppli社は分析している。