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 FDKは2009年2月27日,不採算事業からの撤退や大幅な人員削減を含めた構造改革を発表した(PDF形式の発表資料)。同社は2009年1月にステッピング・モータ事業をミネベアに譲渡するなど,コスト削減策に着手していたが,2008年度(2008年4月~2009年3月)決算が営業損益で赤字になる見通しとなったため,再生に向けた追加施策に取り組む。

 今後は創業製品である電池事業を収益の基盤とし,コイルや積層パワー・インダクタ,光部品,圧電製品,トナーに加え,新事業であるLiイオン・キャパシタ(Tech-On!関連記事)に注力する。これら以外の事業に関しては,事業終息もしくは他社との提携による事業再編を検討するとした。

 これに伴い,コイルやインダクタ,インバータ,スイッチング電源などを扱う電子事業の国内生産拠点を2カ所に集約する。FDKモジュールシステムテクノロジーのいわき工場(福島県いわき市)の稼働を中止し,生産をFDK湖西工場(静岡県湖西市)に移管することで,湖西工場と山陽工場(山口県山陽小野田市)に絞り込む。このほか,国内外の電子事業の拠点も統廃合を視野に入れて再編を進めるという。

 従業員の削減も進める。モータ事業売却に伴う減少1500人と既に減少した海外1550人を含めて,2008年9月末時点のグループ全従業員の約4割に相当する4800人を削減し,6500人体制とする。今後,国内の全従業員を対象にした早期希望退職で450人,台湾と中国の拠点で1300人を削減するとした。

 なお,FDKの2008年度の業績は,売上高が前年度比31.3%減の781億円,営業損失14億円,純損失117億円になる見込み。構造改革に関する費用80億円を特別損失として計上する。