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 NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)は、2009年3月1日付で蓄電技術開発室を設置した。蓄電技術に関する研究開発を一体的、総合的に推し進めることを狙う。産学共同で蓄電池の限界性能に迫るため、革新型蓄電池先端科学基礎研究事業の公募を予定している。

 現在、我が国の運輸部門はほぼ100%を石油に依存しており、多様なエネルギが使え、かつ環境負荷の低い電気自動車、プラグインハイブリッド自動車、燃料電池自動車などの次世代自動車の普及が期待されている。電池技術は、次世代自動車に共通するコア技術であり、本格的電気自動車用電池(革新型蓄電池)を開発することで飛躍的な航続距離の拡大が期待できる。近年、欧米などでは国主導で技術開発が進み、国際競争が激化している。

 NEDOは、台頭する海外の新興勢力、拡大する市場や様々なニーズに対し、今後も我が国蓄電池産業の優位性、競争力の維持に貢献するため、蓄電池に関する技術開発を一体的、総合的に推し進める蓄電技術開発室を立ち上げた。新しい技術開発室の設置は、2003年10月にNEDOが独立行政法人化した後、初めてである。

 蓄電技術開発室では、Liイオン2次電池の限界性能を極める技術開発を推進するほか、Liイオン2次電池をしのぐ革新的な蓄電池を開発、用途展開を支援するため、安全性評価、寿命評価など、評価手法の国際標準化を推進する。さらに分野横断的な蓄電池技術開発コンソーシアムの形成を支援する。

 当面、既に進めている系統電力向けの「系統連携円滑化蓄電システム技術開発」、自動車向けの「次世代自動車蓄電システム技術開発」を継承するほか、2009年度の新規事業である「革新型蓄電池先端科学基礎研究事業」にも着手する。2009年度予算規模約71億円、人員規模7名で始めるが、将来は、蓄電技術に関する幅広いニーズに対応するため体制を拡大する。