ソニーは2009年3月2日,液晶テレビ「BRAVIA」の新製品として,「W5」「F5」の2シリーズ,6機種を発表した(図1,発表資料)。RFリモコンに「Edyカード」や「おサイフケータイ」などに対応した「FeliCaポート」を搭載する(図2)。加えて,映像については240Hz駆動に対応して表示性能を高めた。画面寸法は,W5シリーズが52型,46型,40型,F5シリーズが46型,40型,32型である。いずれも,BRAVIAの中位機種と位置付ける。
開発品は6機種すべてに,FeliCaポート搭載のRFリモコンを同梱する。アクトビラが提供するHDTV映像のVOD(video on demand)サービス「アクトビラ ビデオ・フル」に対応しており,配信映像を視聴する際にEdyカードやおサイフケータイを用いて電子決済できる(図3)。加えて,おサイフケータイ対応の携帯電話機をRFリモコンのFeliCaポートに置くだけで,携帯電話機向けWebサイト「ポケットチャンネル」にアクセスし,テレビ番組やCMで紹介された商品や店舗などの情報を入手できる。これらの機能により,「新しいテレビの楽しみ方を提案する」(ソニーマーケティング ディスプレイマーケティング部 統括部長の粂川 滋氏)という。
240Hz駆動は,60フレーム/秒である映像のフレーム間に補間画像を3枚挿入して,液晶パネル側で240フレーム/秒で表示するもの。F5シリーズの32型品を除く5機種に搭載する(32型品は120Hz駆動に対応)。ソニーは2008年8月に上位機種「W1」シリーズに240Hz駆動機能を搭載済みである( Tech-On!の関連記事)。今回,240Hz対応品を普及機種に拡大することで,「40型以上の液晶テレビの40%以上を240Hz駆動対応品で販売していく」(ソニーマーケティングの粂川氏)という。
このほか,ソニーはKDDI(au)の携帯電話機で撮影した写真をメッセージとともにBRAVIAに送信できる「<ブラビア>ポストカード」サービスに対応する(図4, ソニーの発表資料)。2009年3月下旬に開始する予定。サービス開始時は,ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製の携帯電話機4機種に限定するが,2009年5月以降はau携帯電話機のすべてが対応する予定という(図5)。
今回発表の新製品はすべて,2009年4月24日に発売する予定。価格はすべてオープン。市場想定価格は,W5シリーズは52型が45万円前後,46型が37万円前後,40型が29万円前後,F5シリーズは46型が35万円前後,40型が27万円前後,32型が16万円前後,である。