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 米Intel Corp.は2009年3月2日,低電力版のマイクロプロセサ「Atom Z5xx」を発表した(発表資料)。自動車の情報端末やインターネット接続機能を重視したマルチメディア対応のIP電話機(同社はMedia Phoneと呼んでいる),工場の制御機器などを主なターゲットとする。

 基本的には現行のMID(mobile internet devices)向けのプラットフォームである「Menlow」(開発コード名)の派生品である。Atom発表時に携帯電話機向けとしていた「Moorestown」(開発コード名)ではない。むしろ同社の組織構成を考えると,販売する事業部に合わせて製品を追加したように見える。実際,今回の発表においてコメントを出しているのはDigital Enterprise Groupの中でEmbedded and Communications Groupを率いる副社長のDoug Davis氏であり,Moorestownを指揮するUltra Mobility GroupのSenior Vice PresidentであるAnand Chandrasekher氏ではない。

 事業部の違いがあるものの,アーキテクチャに違いがないためか,MID向けと共通の500番台が名称に割り振られている。従来のMID向けはZ520/530/540だったのに対し,今回の製品はZ530P/510P/520PT/510PTといった具合だ。なお,組み込み向けとしてMID向けの製品も同時に取り扱う。チップセットはMenlow向けと同じSystem Controller Hubである「US15W」を使う。組み込み向けとはいえ,TDPは2.2WとMenlowと同じだ。

 今回のプロセサの発売に合わせ,Media Phoneの参照設計を公開している。


※記事執筆当初,Media Phoneを「インターネット接続機能を重視した携帯電話機」としていましたが,マルチメディア機能を有したIP電話であることが分かりました。お詫びして訂正します。記事は修正済みです。