PR

 オランダNXP Semiconductors NVの2008年10月~12月期決算は前期に引き続き赤字だった(発表資料)。売上高は前年同期比39%減の10億2600万米ドル,営業損失は2億5800万米ドル,純損失は6億4500万米ドルである。なお,無線関連事業を伊仏合弁STMicroelectronics社との合弁会社に移管した影響を除くと,売上高は前年同期比で26%減,前期比で22%減の9億7900万米ドルになる(Tech-On!関連記事:NXPとSTの無線事業の合弁会社,社名は「ST-NXP Wireless」に決定)。

 10月~12月期の工場稼働率は,前期の68%に対して56%まで低下した。BBレシオ(出荷額に対する受注額の割合)は0.71で,これも前期の1.00から低下した。

 4つの主要事業は全て減収,赤字になった。MultiMarket Semiconductors事業は売上高が前年同期比28%減の3億700万米ドル,営業損失は2900万米ドルを計上した。Automotibe & Identification事業は売上高が同23%減の2億6300万米ドル,営業損失は900万米ドルだった。Mobile & Personal事業は売上高が前年同期比80%減(無線事業の移管影響を除けば23%減)の1億1500万米ドル,営業損失は200万米ドルである。

 売り上げの落ち込みが比較的小さかったのはHome事業。売上高は前年同期比8%減の2億2300万米ドルだった。CRTテレビやセットトップ・ボックス,CANチューナ向けの製品群が不振だったものの,デジタル・テレビ向けSoCの市場シェアが拡大した。デジタル・テレビ向けSoCの伸びは,日本のOEMメーカーがNXP社のSoCを採用した製品の量産を始めたことなどによるという。なお,Home事業の営業損益は,研究開発費を他事業よりも多く計上したため,6700万米ドルの赤字となっている。

 今後の業績に関してNXP社は,2009年1月~3月期の売上高が前期比で30~40%減少すると予測した。2009年通期の売上高も,2008年実績を大幅に下回る見通しという。