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STM32マイコンの新ファミリー「コネクティビティ・ライン」
STM32マイコンの新ファミリー「コネクティビティ・ライン」
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 STMicroelectronicsは,32ビットのフラッシュ内蔵マイコン「STM32」シリーズに,ネットワーク/リアルタイム制御/オーディオ分野に向けた新ファミリーを投入した(発表資料)。既存のSTM32ファミリーとピン配置,ソフトウエアで互換性を持ち,より高性能な業界標準インターフェースに対応している。

 この「コネクティビティ・ライン」のファミリーには,フルスピードのUSB OTG(On-The-Go)インタフェースが搭載され,USB HostとUSB Deviceの両方の機能を実装できる。またEthernetインターフェースにはIEEE1588 PTP(Precision Time Protocol)のハードウエア・インターフェースが搭載されており,リアルタイム・アプリケーションへの応用やネットワークデバイスとの同期を,余分なCPU負荷をかけることなく実行できる。

 また,CAN2.0Bコントローラが二つ搭載されており,業界標準のCAN(Controller Area Network)バスに接続可能である。これらのバスは全て同時に利用可能であり,シングルチップでそれらのバスのゲートウェイ・デバイスを作成することも可能である。

 コネクティビティ・ラインファミリーは,改良型PLLの搭載やオーディオクラスI2Sインターフェースのサポートなど,オーディオ処理能力も強化されている。USBホスト/デバイスの機能と合わせれば,ディスプレイ表示付きMP3プレイヤーやUSBマスストレージデバイスなどと組み合わせてオーディオエンコーダ/デコーダを構成することも可能である。内蔵するMCUは,再生/ストップボタンやディスプレイインターフェースなどのHMI(Human-Machine Interface)機能を持っており,これによりドッキングステーションやオーディオ機能付き目覚まし時計,ホームシアターなど様々な家庭向けオーディオ製品を構成できる。

 標準的なSTM32では,PWMタイマーやCPUの処理能力を使うことで,モータ制御や様々な従来型制御デバイス,ビル管理や産業向け制御などが可能である。コネクティビティ・ラインを使えば,こうした用途に加えてネットワーク接続性が必要とされるものや,データロギングやUSBでの拡張性が必要とされるもの,例えばPOS端末や自動販売機,セーフティ/セキュリティシステムなどにも適応可能となる。

 「STM32F105」と「STM32F107」が現在サンプル出荷を開始しており、1万個あたりの価格は64KバイトのLQFP64パッケージが3.28米ドル,256KバイトでLQFP100パッケージのものが4.92米ドルとなっている。