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 京都造形芸術大学と慶応義塾大学は,人感センサと擬人的な表示デバイスなどで構成した一種のロボット「スキマロボット」を共同で開発し,情報処理学会のシンポジウム「インタラクション2009」で実演した。

 スキマロボットは,「空間に仮想的身体を付与する」(慶応大の大澤博隆氏)ことを目的に開発したもの。具体的には,机の下や本棚の間など特定の空間に,複数の人感センサと,目を模した「目デバイス」,機械の手などの情報の出力用インタフェースを配置し,それぞれをパソコンにBluetoothで接続したシステムである。人感センサが人の手などに反応すると,その情報を基に目デバイスや機械の手が動き,その空間自体に感覚や意思があるかのような反応を示すようにした。

 今回実演した出力用インタフェースには,目や手のほかに,カラーボックスに張り付けた多数の毛や観葉植物に,風を吹き付けて揺らすようにしたものもある。「ポルターガイストなど,一種の人格を持ったゴーストを意識して開発した」(京都造形芸術大の上林壮一郎氏)。

 使い方としては,部屋の演出のほか,手を入れたりすると危険だったり,関係者しか入れない通路などに配置して,進入禁止を人間の代わりに伝える,といったことが考えられるという。