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 NECは,2.1GHz帯で電力付加効率(PAE)の値がLTEの下り(無線基地局から端末方向)方向の通信に対して45%の無線基地局用送信アンプを開発したと発表した(発表資料)。45%というPAEは「世界最高レベル」(NEC)という。PAE値が高い基地局用アンプは基地局の消費電力を大きく下げる効果がある。

 NECはこの送信アンプを,まずは同社のLTE向け基地局などに搭載し,2009年末に出荷する。さらに他の基地局ベンダーへも外販する。LTEのほか,現行の携帯電話の無線方式の一つであるW-CDMAや最近試験サービスが始まったWiMAXにも適用可能であるとする。

 この送信アンプは,LTEなどの基地局において入力電力の総和が100Wの場合に45Wの出力信号電力を実現する。NECはこの高いPAEの値を,(1)RF部のトランジスタを新たに開発し性能と信頼性を高めたこと,(2)2個のアンプを並列に接続する「Doherty方式」のアンプの効率を高めたこと,などで実現したとする(関連記事)。今回NECは,どのようなRF部のトランジスタを開発したかなどについて明らかにしていない。

 LTEやWiMAXは,無線基地局から端末への下り通信で共に,多元接続方式にOFDMAを利用する。OFDMAは,出力の平均値に対するピーク値の比「PAPR(peak-to-avarage power ratio)」が大きいことで知られ,その結果PAE値が低いことが課題だった。