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図◎Schkopau工場に完成したS-SBRの新プラント。
図◎Schkopau工場に完成したS-SBRの新プラント。
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 JSRは2009年3月10日,欧州で溶液重合スチレン・ブタジエンゴム(S-SBR)の商業生産を開始すると発表した。これは,スイスDOW Europe社がドイツのSchkopau工場で建設を進めていた製造ラインが完成したのを受けたもの(図)。JSRはDOW Europe社から,新ラインの生産能力の50%に当たる3万tの引き取り権を取得していた(Tech-On!関連記事)。

 S-SBRは,主にタイヤや工業用品で使用する。環境意識の高まりを背景として,特に省燃費タイヤでの需要が拡大しているという。欧州連合(EU)では,2012年には自動車の二酸化炭素排出規制が強化される予定で,さらに省燃費タイヤ向けのニーズが高まる見込みだ。

 そのためJSRは,新プラントで生産するS-SBRを,欧州で販売する計画。それに伴い,これまで日本から欧州へ輸出していた分については,日本とアジア地区向けに切り替える。同社は今後,日本とドイツの生産拠点をベースに世界展開を図り,S-SBR事業を拡大させる狙いだ。