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Mary Lou Jepson氏
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「3Qi Display」の概要
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 「『ノート・パソコンでは,顧客はCPUの種類は気にしていない。ディスプレイが最も重要な時代になった』と,大手パソコン・メーカーの幹部が私に言ったんです」。米サンノゼ市で開催中の「Emerging Technology Conference(ETech)」イベント2日目の基調講演で,米Pixel Qi社のFounder and CEOであるMary Lou Jepson氏は,こう言いながら同社が開発中の新しいディスプレイ技術を披露した(Pixel Qi社のWebサイト)。Jepson氏は,いわゆる「100ドルPC」と呼ばれる低価格なノート・パソコン「XO」を開発した,米非営利団体One Laptop per Child(OLPC)の元CTOである。

Jepson氏はOLPCに在籍していた当時,低消費電力のディスプレイ技術の開発に関わった。同氏はこの技術をベースにして,「誰もが利用ができる部品」を開発するためPixel Qi社を設立した。詳細は未公開だが,現在同社が手掛けている低消費電力ディスプレイ技術は業界から注目を集めている。同社のWebサイトによると,このディスプレイ技術は通常のLCDと比較して消費電力は「1/2~1/4」になる。

Pixel Qi社の最初の製品は,「3Qi Display」と呼ぶミニ・ノートや電子ブック向けの10型ディスプレイである。通常の液晶ディスプレイ用の材料と製造工程を使っているという。ETechの基調講演の中で,Jepson氏は3Qi Displayの技術をこのように説明した。3Qi Displayは,ユーザーの使用状況に応じて3つの表示モードに切り替えることができる。フル・カラー,モノクロの「電子ペーパー」モード,そして両者の「中間」モード。「テキストを読む際には,HDTVを表示できるフル・カラー・モードは不要」(同氏)。電子ペーパーのモードの場合は,解像度がフル・カラー・モードの3倍となる。3Qi Displayは2009年の夏ごろに出荷する予定となっている。

Pixel Qi社は3Qi Displayのほかに,インド市場などに向けて低消費電力のテレビを実現できるディスプレイ技術の開発も手掛けている。「インドには,電気が来ていなくてもテレビを欲しがっている人たちが多い」(同氏)。ゴールは,人力で発電して電気を供給できる低消費電力で低価格のHDTVテレビだと主張する。こうした技術を2010年に提供するという。