PR
代表取締役社長兼CEOに就任予定の川崎氏(右)と現職の篠塚氏(左)
代表取締役社長兼CEOに就任予定の川崎氏(右)と現職の篠塚氏(左)
[画像のクリックで拡大表示]

 OKIは2009年3月12日,社長交代の記者会見を行った(発表資料)。現在,代表取締役社長兼CEOを務める篠塚勝正氏が退き,現常務取締役兼常務執行役員の川崎秀一氏が代表取締役社長兼CEOに就任する。2009年6月下旬に開催する定時株主総会および取締役会で,正式決定する予定である。篠塚氏は取締役会長に就任する予定。なお,2009年4月1日付けで,川崎氏は代表取締役副社長兼副社長執行役員に就く予定である。

 篠塚氏は1998年の就任以来,10年余り代表取締役社長を務めてきた。篠塚氏は,今回のタイミングで社長交代を決めた理由について,(1)情報通信融合事業やプリンター事業に集中できる体制の基礎作りができたこと,(2)早期退職の募集や役員・幹部社員の報酬削減といった施策を実施したことに対する篠塚氏の思い,(3)役職の定年に関する内規を守るべきとの考え,の3つを挙げた。

 新社長に川崎氏を選んだ理由については,「これからのOKIを担う事業全般に通じている人物」「明るい性格や行動力」などを挙げ,川崎氏は「顧客や社員からの信頼が厚く,決断力もあり,バランス感覚に優れたリーダー」と説明した。また,秘書室長を務めた経験から,「経営中枢の厳しさを目の当たりにしてきた人物」であることも理由とした。

 川崎氏は,1970年にOKIに入社。金融部門の営業を20年あまり務め,その後秘書室長を経て,通信部門を担当。1999年にNTT営業本部長,2000年にネットワークシステムカンパニーのバイスプレジデント,2005年に常務取締役に就任し,2008年から情報通信グループ 金融事業グループ長を務めている。

 川崎氏は,「私の会社生活の多くは営業部門にあり,常にお客様の目線で考え,行動することを信条としてきた」と話し,これを全社に浸透させていきたいとした。営業は商品を販売するだけでなく,「商品開発の原点を担うもの」と考えているという。このため,今後は「営業が顧客や市場のニーズをいち早く把握し,技術部門に競争力のある新商品を開発させ,その商品をまた営業が販売する」というサイクルができるよう,営業部門を提案型に強化したいとする。さらに,「私が営業の最前線に出て活動するつもり」との意気込みを語った。

 今後の経営については,これまでに決定した事業の選択と集中を推進し,より効率的なマネジメント・スタイルへの変革や,競争力の高い商品をベースにした強い事業展開を図りたいとした。情報通信事業については,同社の強みであるATM事業のグローバル展開を目指すという。