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図1◎「ファイバークッション」を採用した阪神甲子園球場のラバーフェンス。
図1◎「ファイバークッション」を採用した阪神甲子園球場のラバーフェンス。
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図2◎ポリエステル不織布を重ねて成形した「ファイバークッション」。
図2◎ポリエステル不織布を重ねて成形した「ファイバークッション」。
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 帝人ファイバー(本社大阪市)とエヌアイ帝人商事(同)は2009年3月16日,帝人ファイバーが販売するポリエステル製クッション材「ファイバークッション」が阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)のラバーフェンスに採用されたと発表した(図1,2)。同球場の第II期リニューアル工事において,エヌアイ帝人商事がアルプススタンド下のラバーフェンスの施工を受注し,同クッション材を使用するものだ。

 従来,ラバーフェンスの衝撃クッション材にはウレタンを使用していた。しかしウレタンには,紫外線による劣化や通気性の悪さ,冬場の硬化といった短所があるため,代替素材の必要性が高まっていた。

 同クッション材は,シート状のポリエステル不織布を重ねたもの。介護マットレス用途を中心に約20年にわたる納入実績があるという。今回,寒い場所や長期の使用でもクッション性が低下しにくい,通気性や水はけがよい,などの特徴から,ラバーフェンスへの採用が決まった。そのほかにも同クッション材には,用途に応じて部分的に硬さを調整できる,ウレタンと異なり黄変や加水分解が起きにくい,ポリエステル製のためリサイクルが可能,燃やしてもシアンガスなどの有毒ガスが発生しない,といった利点がある。

 今回,ラバーフェンス外装材の表皮には,耐候性に優れる塩化ビニル製のターポリン(ポリエステル製の生地を軟質塩化ビニルの合成樹脂フィルムで覆ったシート状のもの)を採用。基布にはポリエステル素材「テイジンテトロン」を使用した。

 なお,第II期改修工事は2008年10月から進行中で,既にラバーフェンスの改修工事は2009年3月上旬に完了している。リニューアルされた同球場は,同年3月21日開幕の「第81回選抜高校野球大会」から使われる予定だ。