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左が現社長の西田厚聰氏,右が新社長に就任する佐々木則夫氏
左が現社長の西田厚聰氏,右が新社長に就任する佐々木則夫氏
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 東芝は2009年3月18日の取締役会で,同社執行役副社長の佐々木則夫(ささき のりお)氏を次期執行役社長候補とすることを決定した。2009年6月下旬に開催する株主総会終了後の取締役会で正式に選出する。これに伴い,現執行役社長の西田厚聰氏は取締役会長,現取締役会長の岡村正氏は相談役にそれぞれ退く。

 西田氏はこのタイミングで社長を交代した理由を次のように説明した。「自分は元々,4年を一区切りと考えてきた。厳しい経営環境下ではあるが,体質改革プログラムを準備したことで,東芝の進むべき方向に一定の道筋を付けることはできたと思っている。また,構造改革と,その後の会社運営は同じ人物が実施した方が良い。その意味で,社長交代をするには最適の時期だと考えた」(西田氏)。

 また,現会長である岡村氏が東芝の内規で定められた最高年齢に達し,会長を退くことも,社長交代を決意した理由の一つとする。「弊社のような委員会設置会社ではガバナンス上,社長が会長を兼務することはできない」(西田氏)。

 引責ではないのかとの質問に対し,「今回の業績は大変残念な結果であり,社長として責任を感じているが,それと今回の社長交代とは関係ない」(西田氏)と否定した。

 新社長に就任する佐々木氏は,原子力発電事業に長年従事し,Westinghouse社の買収では中心的な役割を果たした経歴を持つ。「この厳しい経営環境下で社長を引き継ぐことは大変なプレッシャーだが,引き受けたからには全力で取り組む。まずは体質改革プログラムの徹底的な推進によって,収益基盤の改善を進めたい」(佐々木氏)と言う。具体的なビジョンや経営方針に関しては,別の機会に詳しく説明したいとした。