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 ヤマハは2009年3月19日,経営環境の悪化への対策として,不採算事業からの撤退や人件費の削減を含む業績改善策を発表した。不採算のため,事業撤退が決まったのは,Mg(マグネシウム)成形部品事業とSi(シリコン)マイク事業である。

 Mg成形部品は主にデジタル・カメラの筐体など向けに生産してきたが,生産技術の難易度が高く,当初から歩留まりが上がらなかったという。さらに,デジタル・カメラ市場の冷え込みで受注が大幅に減ったため,撤退を余儀なくされた。2007年度の売上高125億円に対し,2008年度は68億円まで縮小する見込み。今後,顧客への供給責任を果たした後,2009年3月末までに生産を終え,生産設備の売却や廃棄などを進める。

 Siマイクは約3年にわたって開発・試作を進め,サンプル出荷も行っていたが,需要先の携帯電話機市場の低迷を背景に,端末メーカーからの値下げ要求が想定を超えて厳しくなったため,製品化を前に事業継続を断念したという。

ワークシェアリングで人員削減は回避

 不採算事業に関わる人員については再配置を進める。管理職の給与の5%削減や社員の時間外勤務の抑制などで総人件費を減らしながら,既存の従業員の雇用を維持する方針という。

 ヤマハはさらに,台湾と英国のピアノ製造拠点を解散する。2007年春の米国拠点閉鎖に続く生産拠点再編で,今後は日本,中国,インドネシアでピアノ需要に応えていくとした。このほか,設備投資の抑制や原材料費の削減,為替変動に応じた楽器・AV機器の卸売価格の改定などで業績の改善を目指す。