PR

 米Googleでビジュアル・デザインの責任者を務めていたDouglas Bowman氏が米国時間2009年3月20日で退任した。同氏は自身のデザイン会社である米Stopdesignの公式ブログで,Googleのデータを重視する傾向を批判し,「今後,データという剣によって生死が決まるデザイン哲学を懐かしむことはないだろう」と述べている。

 CSSデザインの第一人者であるBowman氏は,2006年5月に,初代Visual Design LeadとしてGoogleに入社した。同氏によれば,当時Googleは創設7年の企業で,多くのデザイナを抱えていたが,CSやHCIのスキルはあっても昔ながらのデザインを学習したものは無く,誰一人高い役職は与えられていなかった。

 デザインの基本や原則を理解している舵取り役がいなければ,デザインに関して決断を下す根拠がなくなり,エンジニアが多い企業では,デザインの変更もデータに基づいて決められるようになる。同氏はGoogleサイトの青い文字について社内で検討したことを例に挙げ,「さまつなデザインの決定に討論することに疲れていった。世の中には,もっと楽しく取り組めるデザインの問題がある」と説明している。

 同氏はまた,Googleがデータに依存していることを非難することはできないとした上で,「Googleに入社するときは,同社のデザインの方向性を変える手助けができると思っていたが,それよりだいぶ前からGoogleの方針は決まっていた」と述べた。

[発表資料へ]