東レは,有機薄膜太陽電池で5.5%の変換効率を実現するp型(ドナー)の有機半導体材料を開発した。今回のp型の有機半導体材料のポイントは,分子設計と合成の工夫によって,二つのことを実現した点にある。一つは,n型(アクセプタ)の有機半導体材料とのエネルギー準位(空間電位)の差を大きくしたことで,約1Vの高い開放電圧を実現したことである。もう一つは,n型半導体材料との分散混合液を塗布してpn接合を形成する際,単位体積当たりのpn接合界面の表面積を拡大できるようになったことである。
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