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John Lagerling氏
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Androidのロードマップ
Androidのロードマップ
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 米Google Inc.の日本法人グーグルで,モバイルビジネス統括部長を務めるJohn Lagerling氏は,弊誌が主催したイベント「Androidトーク・セッション」で,「Googleが考えるオープンとは--- GoogleモバイルとAndroid」と題した基調講演を行った。Google社が開発した携帯機器向けのソフトウエア・プラットフォームであるAndroidが,オープンソースで提供されることによって,どのようなインパクトをエレクトロニクス業界に与えるのか,などについて語った。

 Lagerling氏はまず,スマートフォンなど携帯機器に起こっている変化について,「Webがプラットフォームになった。開発者からみて,通常のアプリケーションとWebアプリケーションの差がなくなり,パワフルなアプリケーションをブラウザーで動作させることが可能になった。今後はブラウザー・レイヤーでも機器のハードウエアを使えるようになるだろう」と述べた。その背景には,ハードウエアの処理能力の向上や,WebKitをベースにしたフルブラウザーの普及などがある,とする。

 そして同氏は「オープン」の重要性について説明した。「Internetはオープンだから発展したように,すべてオープンにすることで,イノベーションのスピードが上がる。オープンソースのAndroidを使うことで,機器メーカーは開発コストを大幅に減らせるし,アプリケーション開発者は自由にAPIを組み合わせた開発ができる。また開発したアプリケーションを,Android Marketを通じて世界に向けて販売できる。(携帯機器向けプラットフォームの中で)イノベーションを起こす条件が揃っているのはAndroidのみ」(同氏)とした。

 さらにLagerling氏は,「Google社はデスクトップ(パソコン向けのWebサービス)で成長してきた会社だが,最近では携帯電話機ならではのイノベーションを起こすことに集中できるようになってきた。携帯電話機はパソコンとは違い,マイク,カメラ,タッチ・パネル,GPSなどのリソースを共通で持っている。こうしたリソースを使った独自のイノベーションが起きるだろう」と話し,同社における開発例として「Voice Search」を紹介した。

 これは検索のための音声認識技術で,単に音を分析して文字列に変えるだけでなく,高い音,低い音など波形を分析しながら,これまでの検索結果を参照して,ユーザーが話したことを想定していく。従来の音声認識よりも精度がかなり高いという。

 なお,Androidの開発ロードマップについては,2008年はドイツ向けの現地化やAPIを多様化などを進めてきたが,2009年は日本や韓国,イタリア,フランスなどへの現地化やIMF(Input Method Framework)の実装などを進めるとしている。