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「このカメラは電源オフでカバンに入れたままでも,自動で写真をネット・サービスにアップロードします。だって,その方が便利でしょう」

 インターネット家電を開発するベンチャー企業,Cerevo(セレボ)の岩佐琢磨社長は,現在開発中のデジタル・カメラの概要を明らかにした。最大の特徴は,同社が提供するネット上の写真管理サービスとの連携機能だ。電源を切っていても,特定の条件がそろった時に内蔵した無線LAN機能を起動。自宅や外出先でインターネットのアクセスポイントを探し出して,撮影した写真を自動で管理サービス側にアップロードする。(日経エレクトロニクスは,創刊1000号記念でベンチャー企業などによるネット家電の新しい潮流を特集しました。誌面と連動した企画サイトはこちら

写真のネット投稿に特化した起動用マイコンを内蔵

ネット・サービスとの連携が核
セレボが開発を進めているデジカメの試作ボード。実際に撮影した写真を自社運営の写真管理サービスに自動アップロードし,ほかのネットサービスに投稿するデモを見せた
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 自動アップロード機能を実現するため,デジカメの動作や画像処理などを担当するメインのマイコンのほかに,もう一つ省電力のマイコンを内蔵する計画だ。写真をアップロードするタイミングは,時刻や内蔵予定のセンサ出力などを組み合わせて決める。サブのマイコンは,アップロードのタイミング検出とメインのマイコンの起動用だけに使う。二つのマイコンを組み合わせることで,電源をオフにしたままでメインのマイコンを動かす仕組みを実現する。

 具体的なアップロードのタイミングは「最終調整中」(岩佐社長)と明らかにしていないが,デジカメ・ユーザーの振る舞いを考慮し,最も効果的な条件に設定するという。登録できるアクセス・ポイントは5種類程度を想定しており,ネット接続の認証手法も独自開発している。「画面が小さく,ボタンが少ないデジカメでも簡単にネット接続できる新しい仕組みを提供する」(同社長)。無線LANのほかにも,もう一つ通信事業者が提供するネット接続の仕組みを加える方向で話を進めている。