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 例えば,ボタンをダブルクリックすると,あらかじめ人形内に登録された5種類のIDを切り替えられる。クリック後はボタン部分が光り,色が変わる。これにより,どのIDを交換しているかが分かる仕組み。一つの人形を仕事用や私用など複数の用途に使い分けられる。サービスごとに自分の立場を使い分けるネット・ユーザーには使いやすい機能だ。

 ボタン操作で「ゴーストモード」と呼ぶ機能にも切り替えられる。パーティーなどで出会った初対面のPokenユーザーにタッチを求められた。でも,この人に自分の情報を教えていいだろうか……。そんなときに使う機能である。このモードでは,会った際に人形のIDを交換しても,ネット・サービスでは相手側から自分の情報を閲覧できない。後でSNSのプロフィルなどを見て,相手のことをネットで確かめてから,自分の情報の公開を許可できる。

ネット上で電子名刺を整理
PokenのUSB端子をパソコンに挿入すると,ネット・サービスが立ち上がる

 人形を紛失したらどうなるか。その場合はネット・サービスで紛失届けを出せば,人形を無効にできる。無効にする前に使われても,ネット・サービスを使うにはユーザー名やパスワードの入力が必要で二重のセキュリティになっている。新たにPokenを購入すれば,サービスを継続できる。拾った人へのメッセージを登録しておくことも可能。拾った人が人形をパソコンに挿入すると,そのメッセージが表示される。

リアルとネットをつなぐ架け橋に

 シンプルな仕組みの中に,利用者のかゆい所に手が届く機能を満載した。こうしたガジェットがオランダなどで受け入れられた背景には,SNSユーザーのすそ野の広がりがあるようだ。例えばオランダの人口は1600万人ほどだが,人気のSNSでは500万人を超える利用者を抱えるサービスもあるという。これだけで単純計算してもほぼ3人に1人がSNSを使っていることになる。