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 Google App EngineはGoogle社のサーバー群の上でアプリケーション・ソフトウエアが動作し,利用者数や負荷の状況などに応じて自動的に必要なサーバーを増減してくれる。一般的なサーバー単位の貸し出しサービス(ホスティング・サービス)と異なり,ピーク時の負荷を見込んでオーバー・スペックなサーバー群を確保する必要がない点が特徴だ

 Pythonは最近米国で注目されているスクリプト言語だが,企業向けのアプリケーション・ソフトウエアの記述では実績があまりない。一方Javaはその分野で多大な実績がある。しかもGoogle App EngineはJavaの標準的なサーバー・プログラム記述方式である「Servlet」に対応しているので,既存のソフトウエアを“クラウド化”しやすいメリットがある。

 同種のサービスとしては,米Amazon Web Services LLCの「Amazon EC2」や米Microsoft Corp.の「Windows Azure」などがある。Amazon EC2はOSごと貸し出すタイプで,Linuxなどのノウハウが必須である。半面,プログラムの記述方法は通常のサーバー向けとまったく変わらない。Windows AzureはMicrosoft社の「.NET Framework」に基づく。このためプログラミング・モデルの類似性は高いが,Windows Azure向けの変更は必須となる。Google App EngineはこれまでPythonでしか記述できなかったため,これら3サービスのなかでは最も敷居が高かった面があるが,Javaの対応によって条件はだいぶ緩和された形になる。