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メーカー別の売上高シェア
メーカー別の売上高シェア
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 調査会社の米Gartner, Inc.は,2008年の半導体の世界売上高が,対前年比5.4%減の2550億1300万米ドルだったと発表した(発表資料)。半導体市場は,2008年前半は好調に推移していたが,第3四半期は経済の停滞に合わせて軟調となり,世界経済危機が始まった第4四半期に入ると急激に悪化したという。2009年はさらに悪化する見通し。このため,半導体メーカーのさらなる再編が進行するとGartner社は予測する。

 2008年におけるメーカー別の売上高ランキングを見ると,上位10社の中で最も大きく伸びたのは8位の米Qualcomm Inc.。売上高は対前年比15.3%増の64億7700万米ドルだった。シェアは2.5%。前年の11位から三つ順位を上げた。無線用半導体などを手掛けるQualcomm CDMA Technologies(QCT)事業が,第1~3四半期の間に高い成長率を示したことが貢献したという。ただし,第4四半期においては,通信事業者とOEMメーカーがCDMA対応チップセットなどの在庫調整を進めており,景気後退の影響はQualcomm社にも及んだという。

Intel社は17年連続で首位

 首位に立ったのは米Intel Corp.。同社は17年連続で首位を維持している。2008年の売上高は,対前年比0.5%減の338億1400万米ドルだった。シェアは13.3%である。ただし,比較の対象となった同社の2007年の売上高には,2008年に売却したNORフラッシュ・メモリ事業の分が含まれている(Tech-On!の関連記事)。同事業を除いて,継続事業ベースで比べると,2008年のIntel社の売上高は前年比で4.7%増。市場平均を大きく上回る。ノート・パソコン向け事業が好調なことが,増収を後押しした。

 2位は韓国Samsung Electronics Co.,Ltd.で,売上高は同15.0%減の173億9100万米ドルだった。シェアは6.8%。主要製品であるDRAMやNANDフラッシュ・メモリの価格が,供給過剰によって大幅に下落したことが響いたとする。

 3位につけたのは東芝で,売上高は同10.3%減の106億100万米ドルだった。シェアは4.2%である。減収の主な要因は,NANDフラッシュ・メモリ事業の不振。景気後退の影響を受け,通信機器や民生機器,自動車向けASICなどの売り上げが大幅に落ち込んでいることも影響している。

 ルネサス テクノロジは前年から一つ順位を上げ7位となった。売上高は同11.5%減の70億8100万米ドル。減収の主な要因はマイクロプロセサや液晶ディスプレイ向けドライバの価格低迷や,国内の携帯電話機の販売不振という。10位に入ったNECエレクトロニクスの売上高は,同3.2%増の57億7000万米ドル。2008年前半に自動車やゲーム機向け半導体が好調に推移したことや円高の影響で増収になったという。