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 富士フイルムは,ディスプレイやタッチパネルの電極用途に向けた新しい透明導電性フィルムを開発した。同社は今後サンプル提供を進め,2009年秋に製品として発売する予定である(発表資料)。

 ディスプレイやタッチパネルの透明電極には現在,ITO(酸化インジウムスズ)を使った透明導電膜が使われている(Tech-On!関連記事)。ただ,現在のITOには「屈曲させると割れやすい」という欠点があり,曲げられるディスプレイやタッチパネルに使用するうえで障害となっていた。

 これに対して,富士フイルムが今回開発した透明導電性フィルムは,PET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム上に微細な銀線パターンと透明導電性物質を組み合わせた材料を形成することで「高い屈曲性を実現した」(同社)という。

 また,今回の透明導電性フィルムは光透過率も80%以上とITO並みに高いうえに,0.2Ω/□の超低抵抗から数千Ω/□の高抵抗までの広範囲な抵抗値を実現できる。このため,現行のディスプレイやタッチパネル,および太陽電池の電極として使われているITO透明導電膜の置き換えを含め,「幅広い用途に向けて事業展開していく」(同社)としている。