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 神戸製鋼所は独Wieland-Werke社に,半導体リードフレーム用銅合金「スーパーKFC」シリーズ3品種の製造と販売に関するライセンスを供与する。同シリーズは,主にIC向け半導体リードフレーム用の新合金として,2006年に神戸製鋼所が開発したもの。ユーザーが,調達リスクを低減するために調達先を複数社とする動きを進めていることから,同社は今回の技術供与を決めた。

 現在,IC向け半導体リードフレーム用銅合金としては,鉄やニッケル,シリコンなどを添加することで強度を増した品種(C19400やC70250など)が多く使われている。しかし,これらの添加物質が表面に析出して表面品質に悪影響を与えるため,リードフレームを製造する際のエッチングやめっき工程で,前処理や洗浄が必要となる。

 対するスーパーKFCシリーズは,神戸製鋼所が1970年代に開発した高導電率合金「KFC」をベースとするもの。添加する物質の量をKFC並みに抑えながら,高い強度を確保しているため,前処理や洗浄が容易という。低ピンICやディスクリート向けなど,比較的加工しやすい分野では,通常は安定したボンディング性を確保するために銀めっきなどを施すが,スーパーKFCシリーズは,めっきも省略できる。

 Wieland-Werke社は,1820年設立の大手伸銅メーカー。神戸製鋼所と合弁により,北米で銅管を製造・販売するKobeWieland Copper Products社を経営している。今回のライセンス供与契約は,この実績から実現したもの。今後は,両社でスーパーKFCシリーズの世界標準化を目指すという。