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 調査会社の米The Information Network社は,低価格で小型のノート・パソコン,いわゆる「ネットブック」向けのマイクロプロセサである「Atom」の利益幅の低さが,2四半期に渡って米Intel Corp.の収益を悪化させているとの分析を明らかにした。Intel社の2009年第1四半期の決算は,直前期に続いて減収減益となった(Tech-On!の関連記事)。The Information Network社は,Atomの収益性の低さが,Intel社の業績に響いているとする。

 Atomは45nm世代のプロセス技術によって,300mmウエハーから製造されている。大きさは25mm2で,価格は29米ドル程度。一方,Intel社のノート・パソコン向けのマイクロプロセサ「Penryn Core 2」は,同じく45nm世代のプロセス技術で300mmウエハーから製造されるが,大きさは107mm2で,価格は約279米ドルである。AtomとPenrynには1個当たり200米ドルの価格差があるが,300mmウエハー1枚当たりでみると,約11万5000米ドルの価格差になるという。

 Intel社は2008年第4四半期に,より収益性の高いPenrynの製造を縮小していたが,2009年第1四半期には,AtomとPenrynの生産能力の配分を2008年第4四半期から見直した。

 また,Intel社は2009年3月に,台湾Taiwan Semiconductor Manufacturing Co.(TSMC社)と,「Atom」の製造を中心にした戦略的な合意を結んでいる(Tech-On!の関連記事)。この合意によって,Intel社の収益性は改善するとInformation Network社は予測する。