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太陽電池システムの導入量と成長率
太陽電池システムの導入量と成長率
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太陽電池システム導入に伴う売上高と成長率
太陽電池システム導入に伴う売上高と成長率
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 米iSuppli Corp.は,太陽電池システムの世界全体の導入量が,2009年に対前年比32%減の3.5GWに落ち込むとの見通しを発表した(発表資料)。太陽電池システム導入に伴う世界売上高は,同40.2%減の182億米ドルまで減少する見込み。太陽電池システムの1W当たりの平均価格の下落が響くという。

 太陽電池市場は過去数年間,年平均40%程度の成長率で拡大してきた。このため,多くのメーカーが市場に参入し,シェアを獲得しようと生産能力を拡大させた。これが生産過剰の状態を招いたため,2009年は,需要の減少に伴って,売上高が大幅に減少する見通し。しかし,この市場の減速は,現在の太陽電池市場のパラダイムに変化を起こしそうだとiSuppli社は分析する。新たに参入した多くのメーカーは,生産能力の拡大ペースを鈍らせ,需要と供給のバランスはより均衡に近づくと予測する。

 iSuppli社によれば,2009年の市場の減速を招く最大の要因は,スペインの太陽電池システム導入量の大幅減という。スペインは,2008年に世界全体の太陽電池導入量の50%を占めた。しかし,太陽電池向け電力買い取り制度「フィードイン・タリフ」が見直されたため,2009年のスペイン市場は大きく落ち込む見通しだ。米国や日本などの国が,太陽電池システムの導入に新たに奨励金を設定したり,フランスやイタリア,チェコ,ギリシアといった国が積極的な投資を行うものの,スペインの減少分を補うことは難しいとする。スペイン市場の減速は,2010年まで世界市場に影響する見込み。

 しかし,太陽電池システムの売上高は2010年以降回復し,2011年は対前年比57.8%増,2012年および2013年はそれと同程度の成長率となるとiSuppli社は予測する。今後も太陽電池システムは魅力的な投資収益率(ROI)が期待できるため,成長が続くとみる。